学生時代、就職活動をしていたときに起きた話。
就職活動で、最終面接を受けに東京に行くため、バス停で朝5時30頃発の空港行きバスを待っていた。スケジュール的にバスに乗り遅れることは許されなかったため、早めにバス停に着いていた。バス到着まで何して時間をつぶそうと考えながら、着いたバス停の周りをうろちょろしていたら
?「あのー、すみません」
と女性の方に声をかけられたので、振り向くとおどおどした女性がいて
?「子供が産まれそうなんです。病院に行くまでのお金を貸していただけないですか?」
私「携帯電話は、持っていないのですか?もしくは、小銭は持っていないのですか(近くに公衆電話があったため)」
と聞きつつ、妊婦が早朝から徘徊?そして産まれそう?意味が分らない。
動揺しながらも妊婦ならお腹が出てるはずだとお腹を確認するも、まったく出ていない。
あなたは妊婦ですか?と聞くわけにもいかず、幾つかの可能性を考える。
妊婦仮「携帯電話は、電源が切れてしまって」
と言いながら私に電源が切れた携帯電話を見せる。
私「本当に電源切れているのですか?」
と考える時間稼ぎのため確認の質問をする。
正直、この時点で相手が言っていることは99%と嘘だと感じているが、後1%の可能性…
妊婦だとしてこの人は、着痩せするタイプではないのか。今の妊婦って昔よりお腹が出ないみたいだし…と考えていたらバス到着。バスが来ちゃったよ。このままでは、万が一のことを考えると面接に集中できなくなる。それは、一番避けたい…
私「バスが来てしまいました。これで、どうにかして下さい。後、電話番号を教えて下さい」
と5千円を渡す。電話番号を教えて貰って、バスに乗り込む。これで安心して面接に挑めるなと思い、空いている席に座りながら妊婦仮を見る。公衆電話で誰かと電話している。小銭持ってたんかい。騙されてやったんだからね。
最終面接は、結果から言うと受かりその会社に勤めています。