目次
はじめに
消防設備士乙種第6類を2回目の受験で合格しました。2回目の受験から分かるように1回目は不合格になりました。その不合格をふまえて、独学で合格する勉強方法についてまとめました。
受験動機
正しく消火器が使えるかなぁと考えたとき使えないわ(笑)となり、消火器が正しく使えず死んだ場合、後悔が大きいと感じました。そのため、消火器に関する資格・検定を通して消火器について学ぼうと考えました。資格・検定を調べた結果、意外だったのですが、消火器に関する資格は、消防設備士乙種第6類のみでした。消防設備士乙種第6類しかないなら、これを受験するかといった流れです。
消防設備士乙種第6類とは
消防設備士乙種第6類は、消火器の整備及び点検ができます。消防設備士免状の種類及び工事整備対象設備等につきましては、一般財団法人 消防試験研究センター 消防設備士免状の種類をご覧ください。
試験科目、問題数及び試験時間
この表は、2019年度 消防設備士試験 試験案内 4 試験科目、問題数及び試験時間の表を参考に作成しています。
受験料・受験資格等について
■受験料
・乙種:3,800円
■受験資格
・乙種:制限なし
■試験方法
・制限時間:1時間45分
(「途中退室は、試験開始から35分間はできませんが、それ以降は試験官の指示により途中退室が可能」 一般財団法人 消防試験研究センター よくある質問 消防設備士試験 試験時間についてより引用)
・筆記試験:マークシート方式による選択問題
・実技試験:記述式
■合格基準
・筆記試験:試験科目ごとに40%以上、全体60%以上
・実技試験:60%以上
■問題用紙
・持ち帰り不可
受験者数と合格率
一般財団法人 消防試験研究センター 試験実施状況で公開されている2014年~2018年の受験者数と合格率を分かりやすくするため、グラフにしました。2014年~2018年の合格率を平均すると約39%です。
試験結果
1回目受験
[結果]
合否区分:不合格
■筆記試験 :66%
・法令 :60%
・基礎知識 :80%
・構造・機能:66%
■実技試験 :55%
2回目受験
[結果]
合否区分:合格
■筆記試験 :73%(66%)
・法令 :50%(60%)
・基礎知識 :100%(80%)
・構造・機能:80%(66%)
■実技試験 :85%(55%)
()内の値は、1回目受験 不合格時の値になります。
勉強方法
合格までに必要な勉強時間、適した勉強方法は個々人によるものが大きいと思いますが、私なりに独学で合格できる勉強方法についてまとめました。参考になれば幸いです。
■合格するまでの勉強時間
・勉強時間:28時間(不合格時は、12時間)
■使用教材について
使用教材は、下記2冊を使用しました。選んだ理由は、ネット上の評価と実際に本屋に行き実物を確認し、自分に合いそうな本を選びました。消防設備士の教材の中では、工藤本と呼ばれる本が人気あるようですが、レイアウトが今まで使用してきた参考書と異なっており、私には合いそうもなかったため、購入していません。この資格に限らず使用教材は、自分で内容を確認した方が良いです。自分に合った教材を使うことでモチベージョンの維持につながります。また、教材は必ず最新版を購入しましょう。
- 消防設備士6類 超速マスター 第2版(以下、消防設備士6類 超速マスターとします)
発行所:TAC出版 - 消防設備士第6類 2019年版(以下、消防設備士第6類とします)
発行所:公論出版
1回目受験時は、消防設備士6類 超速マスターのみを勉強し挑みました。結果は、実技試験が55点で不合格でした。この本は、全体的に上手くまとめられていると思います。この本を全部こなせれば80%~90%位で合格出来ると思います。なぜ、80%~90%なのかというと1回目の筆記試験の内容で、この本に載っていない問題が2つ出たのと合否に大きく影響する識別の問題数が少ない点にあります。この本に載っていない問題2つは、軸受に関する問題とろ過網の目の最大径に関する問題でした。
二回目受験時は、1回目受験時の反省を活かし、消防設備士第6類を教材として追加購入しました。消防設備士全般に言えるのですが、過去問の問題集はありません。この本の良い点は本試験に出題される問題、または類似問題が掲載されていて過去問集として使えるところです。答えを覚えておけば問題文がそのままな問題もあるため、解答できるものがあります。私が、受験した本試験でも本と同じ問題が、いくつか出題されました。悪い点は、教科書面で考えれば不十分なところです。私は、過去問集として使用しました。
別記事になりますが、消防設備士第6類の実技試験に関する問題が、本試験でどの位出題されたか私の実体験をもとに確認しました。参考になれば幸いです。
勉強手順
教科書として1冊(私の場合は、消防設備士6類 超速マスター)、過去問集として消防設備士第6類の1冊、最低でも2冊は準備するのが良いです。1冊ではどうしても試験範囲をカバーできない部分が出ます。教科書とする教材は、自分に合う本で問題ないです。
まず、教科書として選定した本を1回通しその後、消防設備士第6類を通します。これで、苦手分野を把握します。教科書は1回通した後は、辞典みたく使用し時間に余裕があれば、苦手分野を重点的に学習しましょう。消防設備士第6類は、自信がつくまでやります。
合格することをふまえ、あえて教材を1冊に絞るなら消防設備士第6類を進めます。知識を身につけることを考えるなら、消防設備士6類 超速マスターが良いと考えます。
勉強のポイント
・最初、教科書及び過去問は実技試験の部分から取り掛かる。
消防設備士乙種第6類の最大の難関は、実技試験と言えるからです。実技試験に関する問題は、記述式で覚えないと回答できない問題が多いです。そのため、勉強時間を筆記試験の分野より多めに確保することが重要だと考えます。また、実技試験は、問題数が少ないことから運要素もあります。一回実技試験で、不合格になった位では諦めず再トライしましょう。
・消防関係法令に関する問題に嫌気がさしたら、実技試験の問題にやる。
消防関係法令に関する問題は、本当に勉強していて眠くなります。そんな時は、実技試験の問題をやることにしていました。
・実物の消火器を見てアウトプットする。
私は、大きなホームセンターや建物にある消火器を見てこれは、〇〇消火器だとアウトプットしていました。
・ゴロ合わせは、教材に載っているものではなく自分で作成したものを使う。
これまでの経験から自分で作成したゴロ合わせの方が、記憶定着が高いと感じているため自分で作成したゴロ合わせを使用しました。
・筆記試験は、得意な科目を作る。
筆記試験の合格基準は、試験科目ごとに40%以上、全体60%以上となります。苦手科目でも40%なら取れそうだと思いませんか?その分、得意分野で引っ張り全体の正答率60%以上を目指す方が良いです。私は、法令が苦手で二回目受験時50%でしたが、基礎知識が正答率100%だったこともあり筆記試験は合格できました。
試験のポイント
2回目受験時に行ったやり方として、実技試験から回答しました。消防設備士の試験は筆記試験、実技試験どちらから先に回答しても良いことになっています。こうすることで、筆記試験の問題内容に実技試験の問題のヒントや答えが載ってないか効率よく探すことができます。
まとめ
教材は教科書として1冊、過去問集として1冊の最低でも2冊揃準備するのが良いです。自分に合う教科書を選定しましょう。合格率からみてもきちんと勉強すれば、合格できる資格だと思います。私は、勉強不足で1度不合格になりました。これから受験される方においては、しっかり準備していただき、1発合格できるよう祈っています。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。