資格・検定

乙種第4類危険物取扱者に独学で合格する勉強方法

乙種第4類危険物取扱者 参考書

はじめに

乙種第4類危険物取扱者を1回目の受験で合格しました。1発合格をふまえて、独学で合格する勉強方法についてまとめました。

受験動機

消防設備士乙種第6類受験時に危険物取扱者という国家資格があることを知りました。調べてみると比較的習得時間が掛からず、1年間で複数回受験可能ということが分かったため、受験することを決めました。危険物取扱者は、消防設備士みたく色んな種類があります。今回は、危険物取扱者の中で、1番食いっぱぐれないと思われる乙種第4類危険物取扱者を受験しました。

乙種第4類危険物取扱者とは

乙種第4類危険物取扱者はガソリン、アルコール類、灯油、軽油などの引火性液体を貯蔵し、または取り扱うことができます。危険物取扱者免状の種類、取扱いのできる危険物につきましては、一般財団法人 消防試験研究センター 危険物取扱者免状の種類をご覧ください。

試験科目、問題数及び試験時間

危険物取扱者試験_種類、試験科目、問題数及び試験時間

この表は、令和2年度 危険物取扱者試験 試験案内 4 試験種類、試験科目、問題数及び試験時間の表を参考に作成しています。

受験料・受験資格等について

■受験料
・乙種:4,600円

■受験資格
乙種:制限なし

■試験方法
・制限時間:2時間
(「途中退室は、試験開始から35分間はできませんが、それ以降は試験官の指示により途中退室が可能」 一般財団法人 消防試験研究センター よくある質問 危険物取扱者試験 試験時間についてより引用)
筆記試験:マークシート方式による選択問題

■合格基準
試験科目ごとに60%以上

■問題用紙
・持ち帰り不可

受験者数と合格率

一般財団法人 消防試験研究センター 試験実施状況で公開されている2014年~2018年の受験者数と合格率を分かりやすくするため、グラフにしました。2014年~2018年の合格率を平均すると約32%です。受験者数は、減少傾向にありますが、合格率は上昇傾向にあります。合格率の上昇傾向については個人的にネット上の情報が良くなり、良い参考書良い動画に出会えているからではと推測します。

乙種第4類危険物取扱者結果(2014年度~2018年度)_表
乙種第4類危険物取扱者結果(2014年度~2018年度)_グラフ

試験結果

■乙種第4類危険物取扱者
合否区分:合格
・法令   :66%
・物理・化学:70%
・性質・消火:90%

乙種第4類危険物取扱者_試験結果
[受験体験記]乙種第4類危険物取扱者 合格乙種第4類危険物取扱者の試験結果が出ました。下記に試験結果と感想を示します。 ■乙種第4類危険物取扱者 合否区分:合格 ・法令...

勉強方法

合格までに必要な勉強時間、適した勉強方法は個々人によるものが大きいと思いますが、私なりに独学で合格できる勉強方法についてまとめました。参考になれば幸いです。

■使用教材について
使用教材は、下記2冊とyoutubeの動画をお勧めします。この資格に限らず使用教材は、自分で内容を確認した方が良いです。自分に合った教材を使うことでモチベージョンの維持につながります。また、教材は必ず最新版を購入しましょう。

■参考書

  1. 2019年度版 乙4類 危険物取扱者 受験教科書(以下、赤本とします)
    著者:藤本 博之
    発行所:株式会社 向学院
  2. 乙種4類危険物取扱者試験 2019年版(以下、ピンク本とします)
    発行所:株式会社 公論出版

■参考動画

  1. youtube「電験合格」の再生リストより危険物乙4講座

 

・赤本は、時間の関係上第1章までしか勉強しませんでしたが、教科書として使用できる内容で索引もあります。但し、物理学及び化学に関する内容は、本試験の問題に対し少し対応出来ていないと感じました。そのため、ピンク本等の他の参考書で補った方が良いと考えます。サイズは、B5サイズですが他の同サイズ参考書に比べ薄いため、私自身は持ち運びに関して不便を感じませんでした。

余談ですが教科書としての教材は、「赤本」と「10日で受かる! 乙種第4類危険物取扱者すい~っと合格(以下、10日で受かる!とします)」で迷いました。10日で受かる!は、本屋で確認した際、内容は問題なさそうだったのですが、どうしても表紙が受け入れられなかった。そのため、試しにネット情報を基に赤本を購入したところ私に合いそうな参考書だっただめ、教科書として赤本と使用しました。赤本が、私に合わない内容だった場合、表紙の件は目をつぶって10日で受かる!を教科書として選んだと思います。

 

・ピンク本は、今回時間の関係で試験勉強時には使用しませんでした。試験後に回答が正しいかピンク本で確認した結果、同じ問題または類似問題が出ていました。消防設備士第6類(公論出版)みたく、過去問集として使用できます。

 

・youtube「電験合格」危険物乙4講座は、重点項目を絞った内容です。動画を見ながら配布されている資料をやることで目、耳、手を使って勉強でき記憶定着に繋がります。こちらも赤本同様に物理学及び化学に関する内容は、本試験の問題に対し少し対応出来ていないと感じました。この動画を使用しなかったら、短時間で合格することはできなかったと思います。

勉強手順

教科書として1冊、過去問集として1冊、最低でも2冊は準備するのが良いと考えます。1冊ではどうしても試験範囲をカバーできない部分が出ます。教科書とする教材は、自分に合う本で問題ないです。

動画のyoutube「電験合格」危険物乙4講座は、できれば教科書として選んだ1冊を通した後に視聴した方が、効率よく学べると思います。

これらをふまえ、私が勧める勉強手順を下記に示します。

  1. 教科書として選定した本を1回通す
  2. youtube「電験合格」危険物乙4講座を視聴しながら配布プリントやる
    ここまでやれば、結構な問題数をこなしているはずなので、自分の苦手分野が分かると思います。
  3. 教科書に赤本を選択している場合はピンク本「物理学及び化学」の項目を通す
  4. 時間に余裕がある場合は、ピンク本で苦手分野の項目を通す
  5. さらに時間があるならピンク本を2~3回通す

 

効率よく合格することをふまえ、あえて教材を1つに絞るなら赤本を進めます。教材にお金をかけたくないよという人には、youtube「電験合格」危険物乙4講座を進めます。ピンク本は、過去問集と使えますが、量が多く効率は悪いと感じます。

勉強のポイント

・危険物の分類
各危険物について最低でも下記、2つは必ず覚えましょう。
・危険物は固体、液体、固体&液体の3つのどれか
・不燃性かどうか。不燃性でなければ可燃性。2つある場合は、片方を覚えれば良い。

・4類の分類
私は、youtube「電験合格」危険物乙4講座で配布されている資料 Point3 4類の分類の表を全部覚えて挑みました。

・4類の特徴
蒸気比重は、1より大きい。これを言い換えると4類の蒸気は、空気より重い。

・指定数量、品名
ゴロ合わせで覚える場合、可能なら自分で作成したゴロ合わせを使いましょう。これまでの経験から、何かを覚えようとしたとき自分で作成したゴロ合わせで覚えた方が、記憶定着が高いと感じています。

 

試験開始直後に問題用紙余白に「4類の分類の表」と「指定数量と品名の一覧」を書き出してから、問題を解きました。表や一覧を見ながら問題を解いたので、ケアレスミスは少なかったと思います。

まとめ

消防設備士乙種第6類と同様に教材は教科書として1冊、過去問集として1冊の最低でも2冊揃準備するのが良いです。自分に合う教科書を選定しましょう。合格率からみてもきちんと勉強すれば、合格できる資格だと思います。

私の住んで居る地域は田舎ですが、近所のガソリンスタンドでは定期的にアルバイトを募集しており乙種第4類危険物取扱者の免状取得者は、採用時に優遇されます。年齢が60歳以上でも申し込める求人もあります。生きるためには、お金が必要です。定年退職後のアルバイト、失業した場合の再就職または再就職するまでの繋ぎとしてのアルバイト…この資格は、保有者も多くお金を稼げる資格ではないと思います(どの資格もそうですが、資格を得たからといって、それだけでお金を稼げるものではないですが)ただ、習得しやすさを考慮すると万が一の保険として考えるなら第二種電気工事士同様にとても良い資格ではないかなと思います。

これから受験される方においては、しっかり準備していただき、1発合格できるよう祈っています。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

 

消防設備士乙種第6類に独学で合格する勉強方法
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